こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
首や肩、腰の骨を曲げたり回したりして、ボキボキと鳴らしている方を良く見かけます。鳴るとなぜかスッキリするのでついつい癖になって、気づいたら鳴らしているなんてことも・・・・・。
でもそれ、良くないって知ってましたか?
ちなみに、 よく「骨が鳴る」と言います、実際に骨が音の原因ではありません。もしかしたら骨同士がぶつかって・・・・・と考えていた人もいるかもしれません。しかし本当のところは「骨と骨が連結している場所にある液体が圧力によって気化して泡ができた時の瞬間の音」なのです。
関節とは骨と骨がつながっているところをいいます。つながっているといっても骨同士が直接くっついているわけではなく、骨と骨の間は少し離れていて隙間があります。そして離れていってしまわないように繊維の膜がギッシリと骨同士をつないでいます。つまりそれだけ壊れやすいところだということです。
骨と骨との繋ぎめ靱帯は、 伸びるための機能はほとんどありません。パキパキ鳴らすということは骨と骨を引き伸ばすことです。そのため骨と一緒に靭帯も離れていってしまいます。結果、あまり伸びることのできない靭帯は痛んでしまい、骨を固定している力が弱まって、捻挫をしやすい関節になってしまうのです。
また、 靭帯が損傷することで熱をもってしまいます。体は冷やそうとしてそこに水分を集めます。これが腫れになるわけです。腫れがあるためスムーズな関節運動ができなくなるのです。また、指が太くなるというのもこの熱が原因となります。指などを鳴らすのが癖になり、酷くなると指を少し曲げることにも痛みが伴うようになってしまいます。
長々と書きましたが、ボキボキ鳴らしていると、「捻挫しやすくなる」・「関節が動きづらくなる」ということです。
整体・カイロプラクティックの施術は、音が鳴らないと改善された気がしないという人がいらっしゃるようです。また整体師、カイロプラクターの中でも関節音を施術完了の目安にしている先生も少なくないのが事実です。しかし、 改善した(改善された)気にさせるだけで実際に関節に起きていることは前述の通りです。mitteでは施術すことはありませんが、パートナーストレッチをする時には気をつけています。
最近は「ボキボキッ!」は危険である、という考えは少しずつ広まってきており、「ソフト整体」なるものも増えてきました。「そもそも首をバキっとされるなんて怖い!」という方は見事にその真の危険性を感じとっているといえるのです。
最後までご清覧いただきありがとうございます。