こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
ここ最近、暖かい日が続くようになってきましたね。そろそろ外に出てカラダを動かそうかなと考えておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
カラダを動かす時に必要な栄養素の1つが炭水化物(糖質)です。
「糖質制限食」「炭水化物抜きダイエット」そんなタイトルの雑誌や書籍、テレビの特集を見かけます。
食事中の炭水化物(糖質)を制限する方法は、糖尿病などの食事療法として注目されていて、 ダイエットとして興味をもつ方も増えています。
もともと炭水化物(糖質)を摂りすぎている人が量を減らして 適量に是正することは大切ですが、 極端な摂りすぎと同じように、減らしすぎも体には良くないといわれています。
では、炭水化物(糖質)を摂りすぎたり、減らしすぎたりするとどうなるのかご紹介していきましょう。
・摂りすぎた場合
血液中のブドウ糖(血糖)の濃度を「血糖値」と言います。 食事を摂ると血糖値は上昇します。そして血糖値が上がると、通常はインスリンというホルモンによって ブドウ糖(血糖)が細胞に取り込まれ、血糖値は一定に保たれます。
しかし、インスリンの分泌量が不十分になったり、 インスリンそのものの働きが悪くなったりして、 血糖値が下がらず、常に高い状態が続いてしまう場合があります。これが糖尿病です。
糖尿病まではいかなくとも、血液中にブドウ糖(血糖)が多い状態が続くと、 血流の滞りなどによって血管は傷つきやすくなり、 動脈硬化にもつながる恐れがあります。
また、健康な人でも炭水化物を摂りすぎると、 血糖値が急激に上昇するため、 血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌されます。
インスリンには余ったエネルギーを体に溜め込む性質があり、 血液中のブドウ糖(血糖)を細胞内に取り込もうと働くため、 体に脂肪がつきやすくなってしまうのです。
そのため、食後の血糖値の急上昇とインスリンの出すぎを防ぐ必要があるのです。
・減らしすぎた場合
炭水化物を制限する食事方法は、食後の高血糖を防ぎ、 体内の脂肪をエネルギーとして利用しやすくするので、減量に役立ちます。
しかし、炭水化物をほとんど摂取しないと、 肝臓や筋肉に蓄えられた※グリコーゲンも減少するので、 肝臓の機能や筋力が低下してしまいます。さらに、摂取エネルギー量はそのままで炭水化物の摂取量だけを減らすと、 その分だけ、たんぱく質や脂質、塩分など摂りすぎてしまうという デメリットもみられます。
長期間にわたって厳しい制限を行うと、 腎臓病や血管障害、糖尿病の合併症などのリスクを高めるともいわれていて、 専門家の間でも意見が分かれています。
※グリコーゲン→ブドウ糖は肝臓や筋肉中にグリコーゲンとして蓄えられています。
過剰に摂りすぎたり、減らしすぎたりしないよう適度に付き合っていくことが重要だということをご理解いただけましたでしょうか?
もう1つ炭水化物(糖質)と付き合っていくうえでポイントになるのが、「GI」です。
「GI」については、また次回のブログでご紹介致します。興味がある方は、ぜひチェックしてくださいね!
最後までご清覧いただきありがとうございます。