こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
とっても大切な会議があるのに、会社に行けない。「がんばろう」と思うけど、体がだるくて仕事にならない。やる気が足りないなど気持ちの問題かと思い、いろいろと気合いを入れようとするのだけれど、どうにもならない。
それ以外は特に体調が悪いわけでもなく、自分でもはがゆいし、周囲からも「もうちょっとがんばれよ」と言われ、プレッシャーを感じている……。
そんな経験をした人(している人)いませんか? ひょっとすると、それは気持ちの問題ではなく、「慢性疲労症候群」という病気なのかもしれません。
あまり聞き慣れない「慢性疲労症候群」、どういったものなのかご紹介しましょう。
「慢性疲労症候群」は、たとえば糖尿病や高血圧のように、検査結果をもとに診断できるものではありません。むしろ、いわゆる慢性疲労の疾患(不眠症や甲状腺機能低下症、感染症やうつ病など)の可能性を諸検査によって否定した上で、いくつかの条件を満たしていることで判断されます。
日本疲労学会の診断指針によると、
1.この全身倦怠感は新しく発症したものであり、急激に始まった
2.十分休養をとっても回復しない
3.現在行っている仕事や生活習慣のせいではない
4.日常の生活活動が発症前に比べて50%以下になっている。あるいは、疲労感のため、月に数日は社会生活や仕事ができずに休んでいる
を満たした上で、微熱や筋肉痛、頭痛や睡眠障害などが見られると「慢性疲労症候群」が疑われることになります。
治療法は、 満足できるものはないのが現状です。
また、認知度が低いため会社などで病欠などの認定が出ない場合が多いのです。
これから、家族や周囲の方だけでなく、医療従事者も含めてその存在を知って、理解を深める必要がありますね。
風邪に似た症状があり、通常では考えにくい疲労感を訴える場合、このような疾患の可能性も念頭において対応しましょう。
最後までご清覧いただきありがとうございます。