こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
足がつるというのは足の筋肉が意思とは関係なく強い収縮を起こし、縮んだままになる状態をいい、その代表的なものは「こむら返り」といわれています。
「こむら返り」のメカニズムはまだ十分に解明されていませんが、おそらく脊髄の中にあって、筋肉を伸ばしたり縮めたりする働きを自動調節している細胞(前角細胞と呼ばれている)の働きがなんらかの原因でうまく作動しなくなり、筋肉が収縮したまま元に戻らず、「こむら返り」が起こるのではないかと考えられています。
この自動調節メカニズムがうまく作動しなくなる原因は筋肉の使いすぎで、「こむら返り」のほとんどがこれにあたります。運動した日の夜、寝ているとき足がつるのは疲労で自動調節メカニズムが狂い始めているところへ、寝返りをしたり、ふだんと違う姿勢をとったことが引き金となるからと考えられています。
また、大量の発汗や下痢などで脱水状態になると自動調節メカニズムが狂いやすくなるので「こむら返り」は起こりやすくなります。水泳で足がつるのは、急に冷たい水に入ったことで血管が収縮し、血液循環が悪くなったために、自動調節メカニズムを狂わせたことが原因と推測されています。
「こむら返り」は、椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄症などの腰椎疾患にしばしばみられます。そのほかにも、腎不全、肝硬変、糖尿病、甲状腺機能亢進症などさまざまな病気で起こりますし、妊娠中にもよく認められます。
「こむら返り」が起きたときの対処法は、収縮したふくらはぎを伸ばすことです。そして、治まっても1時間くらいは安静にしているほうがいいでしょう。「こむら返り」を起こしやすい筋肉を1日3回くらい、とくに運動前と寝る前によく伸ばすと効果がありますよ。
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