こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
適度な運動をすることは身体の働きを高め、精神的ストレスを解消して、生活習慣病の予防や改善に役立ちます。そして、いろいろな病気に対して積極的に運動療法を行うよう、今、運動の重要性が見直されています。
フィットネスクラブや公共の運動施設でも健康維持や生活習慣病予防・改善が目的で通われている方も多いのではないでしょうか。
とっても良いことなのですが、既に生活習慣病や合併症と診断されている方は運動をして症状を悪化させないように注意が必要です。
そこで今回は、病気べつ運動療法の注意点をご紹介したいと思います。
・高血圧
運動によって血管を拡張させるので、血管に柔軟性が出て血圧を下げます。手首や指で測定できる血圧計があれば、運動しながら測定し、最高血圧180mmHg/最小血圧110mmHgを超えない範囲で行います。1回20分くらいからはじめ、なれてきたら少しずつ時間をのばします。週に2-3回は行いましょう。
・高脂血症
運動を行うことで善玉コレステロール(HDL)が増え、悪玉コレステロール(LDL)を減らすことができます。中性脂肪も下げることができます。50-60%強度の運動を30分くらい行い、少しずつ時間をのばしていきます。毎日か1日おきに実行します。
・糖尿病
運動によって血液中のブドウ糖を消費しますし、細胞の糖の取り込みを高め、糖尿病を改善することができます。50-60%強度の運動を、20分行って5-10分休み、20分行って5-10分休み、20分行います。毎日続けることが大切です。
・心臓病
心臓の冠状動脈の血流を増加させるので、血管を拡張したり、汚れを洗い流す、狭心症の発作を防ぐなどの効果があります。危険のない範囲の強度の運動を、20-40分行います。週に3-4回が適度です。
・高尿酸血症
強い運動は血液中の尿酸を増やします。しかし、ごく弱い運動は逆に尿酸を減らします。体力の30-40%くらいの、とても楽な、物足りない程度の運動を、1日20-40分行います。週に3-4回。運動後にスポーツ飲料などで水分補給をしてください。
検査の結果も良好で運動にも慣れてきたら徐々に運動強度・時間を増やしていきましょう。
運動指導に携わる方も目安としてぜひ覚えておいてくださいね。
最後までご清覧いただきありがとうございます。