こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
授業中にヘラヘラと笑っていると、教師に叱られたものです。仕事中にニヤニヤしていると、上司に注意されます。スポーツ選手が失敗をしたときに、照れ笑いをいつまでもつづけていると、ファンから叱責を受けることになります。
真剣に勉強をしたり、仕事をしたり、勝負をしているときには、緊張が必要ですから、笑っていたのでは勉強や仕事の能率があがりませんし、いいプレイもできません。しかし、仕事や勉強で緊張がつづいたときには、ひと笑いすると心身の緊張がほぐれて疲れが回復し、次の仕事の能率があがります。笑ってばかりいたのではダメですが、緊張の合間にときどき笑いをいれることは、とても大切なのです。
また、笑うことで健康になると研究結果を出されていらっしゃる方もいます。
その① 笑いは免疫力を高めガンを予防する!?
倉敷市・柴田病院の伊丹仁明先生は、ボランティアの人19人を「なんばグランド花月」へ連れていき、3時間にわたって漫才や喜劇で大いに笑ってもらいました。そして、その前後に血液を採って、免疫力の変化を調べました。その結果、ナチュラルキラー細胞といって、ガン細胞をも食い殺す働きのある免疫細胞の働きが、多くの人で強化されていることがわかりました。とくに、その値の低かった人たちが上昇していました。つまり、笑うことで、免疫力が高まり、ガン予防にも役立つことが証明されたということです。
また同時に、免疫を抑える作用のサブレッサーT細胞と、免疫を強化するヘルパーT細胞の比率も調べました。ヘルパーT細胞の比率が低すぎると免疫力が低下してガンになりやすく、高すぎると免疫異常によって起こる、リウマチなどや膠原病になりやすいことがわかっています。調査の結果、3時間の笑いのあと、この比率の低い人は上昇し、高い人は下がって、いずれも標準の範囲に入ったり近づいたりしていました。つまり、笑いには免疫力を調整する効果があり、免疫力を高めてガンや感染症を予防するとともに、高まりすぎたために起こる免疫異常による病気の予防や改善にも役立つと研究結果から導かれました。
その② 笑いは痛みを和らげる特効薬
日本医大整形外科の吉野槙一教授は、慢性関節リウマチ患者に落語を聞かせて、その効果を調べています。慢性関節リウマチというのは、手や脚の関節が痛み、とてもつらい病気です。吉野教授はたくさんの患者を見ていて、よく笑う人は比較的痛みを訴えることが少ないという事実に気づき、落語家の柳家木久蔵師匠を呼んで、約1時間、患者を大いに笑わせてもらったのです。その前後に患者の血液を採って調べたところ、痛みの炎症の強さを示す物質の値が、明らかに下がっていました。また、すべての患者が、落語を聞いたあと痛みが和らいだと言いますし、中にはその効果が3週間も持続した人もいました。
吉野教授は「たった1時間で、これほどリウマチによく効く薬はほかにはない」と言っています。そして、木久蔵師匠のいわく、「落語はキクゾー」。笑いの効果は以前から言われています。笑えば心身がリラックスして、ストレス解消に役立ちます。喜びや楽しさ、笑いなどの好ましい感情の動きは、ホルモンの分泌や自律神経の働きを順調にします。血液循環もよくなりますから、高血圧や動脈硬化を予防・改善し、心臓病や脳卒中を未然に防ぎます。脳を活性化してボケ予防にも役立ちます。腹の底から笑えば、呼吸機能も高まりますし、お腹や背中の筋肉を強化します。そしてさらに、ガン予防や、カゼなどの感染症の予防、免疫疾患の予防や改善、リウマチなどの痛みの軽減に役立つことが明らかにされました。
現在もお笑いブームが続いており、お笑い芸人をテレビで見ない日はありません。そんな彼らが、病気になって塞ぎ込んでいる方の1番の特効薬でありカリスマ医師?なのかもしれませんね!
最後までご清覧いただきありがとうございます。