こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
わが国の死亡原因1位なのが「がん」です。これはがんに限りませんが、どんな病気も早期発見ができれば早期に治療ができます。早期に治療が開始できれば、その効果はよりよくなり、合併症の併発も抑えられて、健康で生き生きとした生活を送ることが可能になります。
早期発見のためには、会社や自治体で行う健康診断や年齢・性別に応じたがん検診を定期的に受けることが有効です。それとともに、がんの初期に見られる症状に自分自身で気を配っておくことが大切です。
今回は、日常生活の中で気をつけていればわかる「3つの初期症状」をご紹介致します。
1.体重減少
スポーツやカロリーコントロールを始めたわけではないけれど、体重が減っていく。ダイエット流行りの昨今、多少の体重減少は、まぁいいかと見逃されてしまうことがあります。
しかし、意図せぬ体重減少は、がんの初期症状の可能性があります。とくに消化器系のがんの場合、何となく食欲不振があったり、食べ物がつまるような感じがあったりして、無意識に食事の摂取量が下がってしまいます。
また、がん細胞は代謝が活発なためカロリーを消費する傾向にあり、体重減少につながる要因となります。これは、いずれの部位にできるがんでもいえることです。1~2ヶ月で10~15%程度(60kg前後の人で7~8kg)の体重減少があるのであれば、注意が必要です。
2.便通異常
1日1回、決まった時間に適度な硬さと太さを保った排便があるのが通常といわれます。しかし、便秘や下痢が続いたり、それらが交互に見られたりという症状は、消化器系のがんの症状の場合があります。
また、便通や便の状態だけでなく、色も要注意。通常の便の色と異なり、赤い(明るい赤も、暗い赤も)、黒い、白いなどは、通常では起こりえない色です。自分の便をまじまじと見つめることはあまりないとは思いますが、便は健康のバロメーターにもなります。
体に負担をかけずできることが便の目視チェック。ぜひクセにしてください。
3.長引く咳と血痰
咳は日常的によく見られる症状です。風邪やインフルエンザなどの呼吸器疾患でも見られますし、意外なようですが逆流性食道炎などの消化器の病気や、薬の副作用でも見られることがあります。
発熱が伴う、黄色や緑色の痰がでる場合には、細菌感染が合併した気管支炎や肺炎になっている可能性が考えられます。このような場合、きちんと医師の診察を受けていただきたいのですが、がんの初期症状という観点では少し異なります。
注意してほしいのは、痰に血液が混じることです。風邪のシーズンで、咳がずっと続いた場合に咽頭部の粘膜が損傷し、そのような現象が見られることもあります。しかし、痰に血液が混じるのは、肺がんを念頭に置いてチェックをする必要があります。
痰全体がピンク色というような血痰ではなく、すーっと赤い筋が入ったような血痰が出るような場合は要注意です。
この記事を読んで、当てはまっているかも・・・・・ということが1つでもあれば1度お医者さんに見てもらいましょう。
上記の症状があるからといって「絶対にがん!」というわけではありませんが、正常な状態では起こりにくい症状ばかりです。
自身のお体に異常なことが起こっているかもしれないサインに敏感に反応し、早めの予防・治療に努めましょうね。
最後までご清覧いただきありがとうございます。