こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
幼少期のトレーニングについて「子供に筋トレをさせると、成長を止めるので良くない」だとか「肉体だけじゃなく精神面も鍛えることが出来るから小さい頃からやらせた方が良い」とか聞く事がありますよね。
本当はどっちなのかスポーツをするお子さんをお持ちの親御さんは疑問を持ったことも少なくないはず。
今回は、そんな疑問を解決すべく子供の筋トレについてお話していきましょう。
まず「子供に筋トレをさせると成長を阻害するのか?」という疑問について。
よく言われている「成長を邪魔する」という説でが、これは、筋肉が太くなる(筋力がつく)につれて骨を抑えつける力が加わり、骨の成長を妨げるので成長を邪魔するのではないか、という考え方です。
ある研究データによると、骨が成長しようとする力は、筋肉が抑えつける力より遥かに強いという結果が出ています。ですが、依然として成長期に過度の負担やストレスを与える事は成長を害するという意見もあります。
とはいえ、適度な運動やトレーニングは成長ホルモンの分泌を促す効果がある事もわかっています。成長ホルモンは筋肉はもちろん、身体を構成するのに必要ですので、適度な運動は成長を促進させる事が出来るようです。
次に筋トレは故障の元になるのか?についてお話しましょう。
同じく成長期に無理な運動やトレーニングをすると、ケガや故障の元になるのではないかという説です。
人間の成長段階として、15,6歳の年齢になるまでは第1次成長と第2次成長が終わっていないので、筋肉や骨格の形成が安定していません。
この成長中の不安定な時期に無理な筋トレや運動をしてしまうと、肩や肘、ひざや腰などへの負荷がかかってケガの元になります。
「運動をしたあとにしっかり筋肉をほぐしておかないからトラブルが起きる」という見解もあるので、もし筋トレをさせるのであれば、成長の阻害を防いだり障害を避ける意味も含めて高負荷なトレーニングは避けストレッチやクールダウンをしっかりさせるようにしましょう。
以上のことから、どうしても子供に筋トレをさせるのなら、あくまで軽くさせた方が無難といえるでしょう。
身体が成長中であり、不安定な状態では強い負荷をかけると危険が高くオススメ出来ません。
成長をさせたいのであれば、しっかりと食べさせて栄養補給をさせて、たっぷり睡眠を取らせたり、成長ホルモンの分泌を促すという目的の為に軽く運動させた方が健康上良いといえるでしょう。
また、体が成長しきっていない子供の間は、1つのことだけを専門的に行わずいろいろな遊びやスポーツを通して自分の体の使い方を覚えさせるようにすることも重要です。
親がストイックになり過ぎないように自由に楽しく体を動かせる環境を作って上げましょう。
最後までご清覧いただきありがとうございます。