こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
「運動神経が良い」「センスがある」「身体能力が高い」など・・・・・スポーツをする上で、一度は耳にしたことのある言葉ではないでしょうか。
しかし、「運動神経」や「センス」は遺伝などの先天的なものだけではないことをご存知ですか?
身体能力を高めるのには幼少期から中学生頃までの「ジュニア期」の過ごし方が大きく関わってきます。
今回は、一流アスリートを育てる「ジュニア期」に有効なトレーニングについてご説明していきましょう。
日本のジュニアスポーツでは、一つの競技に特化して訓練することが一般的となっています。例えば野球の場合、小学校の低学年からリトルリーグなどのチームに所属し、中学校、高校の野球部へと進学します。
その後、場合によっては大学野球や社会人野球を経てプロへと挑戦するのが一般的です。
このように、ジュニア期から一つの競技に専念することで、競技特有の体の動きや技術など、専門性を高めることができます。
しかし、ジュニア期には「ゴールデンエイジ」と呼ばれる、運動能力を大きく伸ばすのに適した時期が訪れます。
この時期に一つの競技に特化した訓練を受けることで、その他の様々な競技や運動に必要な基礎運動能力が伸び悩んでしまうケースがあります。
「ゴールデンエイジ」とは、神経系と言われるバランス能力や反応能力が急激に成長し、様々な動作や運動を瞬時に習得することができる時期のことです。(幼少期~小学生くらいまでの時期)この時期は誰もが天才児です。
12歳頃までに習得した動作は、その後の将来にもほぼ忘れることなく身体に刻まれるようです。
つまり、ゴールデンエイジには様々な動きやスポーツを経験することが大切だと考えられます。例えばアメリカでは、小学校に上がる頃からはなるべく多様な競技を経験させるよう指導しています。
ゴールデンエイジに急成長するためには、その前後の時期を含めた幼少期から中学生頃、いわゆる「ジュニア期」の過ごし方が非常に重要なのです。
では、具体的にどのような経験やトレーニングが必要なのか見ていきましょう。
・幼少期
幼少期は運動経験の種類や量が多ければ多いほど神経系の発達に良い影響になると考えられます。ゴールデンエイジへの準備期間として、遊びの中で様々な動きを経験することが重要です。
しかし、まだ考える力が十分に身についていないこの時期にスポーツを強制するのはあまり良い結果を生みません。
時には両親も一緒に遊び、まずは運動することの楽しさを覚えさせましょう。
・小学生
本格的に「ゴールデンエイジ」と呼ばれる時期が訪れます。何度か見ただけで新しい動きを習得できるなど、運動能力が飛躍的に向上するのが小学生の時期です。
スポーツのルールを理解し、楽しめるようにもなります。
この時期はなるべく1つに限定せず様々なスポーツを経験し、とっさの判断や反応など、動きの「引き出し」を増やしていきましょう。
・中学生
心肺機能が著しく成長するこの時期は、長距離走などの運動や身体の成長に合わせた筋力トレーニングで基礎体力を高め、身体の「粘り強さ」を作りましょう。
また、ストレッチなどで柔軟性を高め、成長痛や怪我を予防することも同時に行いましょう。
「ゴールデンエイジ」は誰にでも必ず訪れる成長のビッグチャンスです。時期や成長に合った練習や経験を積むことでこのチャンスをしっかりつかみ、将来の夢を叶えましょう!
最後までご清覧いただきありがとうございます。