こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
私たちは車やエスカレーターなどの便利さと引き換えに「暮らしの中の運動量」を減らしています。それが筋力やバランス感覚の低下、骨粗しょう症、変形性関節症(へんけいせいかんせつしょう)などをまねき、日常生活に必要な「立つ」「歩く」などの能力を低下させています。
また、労働時間が長過ぎて運動する余裕がないことも注目されています。ロコモにつながると言われる”腰痛”は、ものを持ち上げたりする腰へのストレスだけでなく、人間関係のストレスなど、社会的・心理的要因で起こることも分かってきています。つまり働き盛りこそ、注意が必要なのです。
骨量は20代をピークに、40代まで維持され、特に女性は閉経後に急激に減少していきます。そのためロコモの要因の1つとなる骨粗しょう症は閉経後の女性に多くみられます。つまり若いうちから骨量のもととなるカルシウムやタンパク質などを十分に蓄える=ロコモ予防を意識することが大切なのです。
人間の体は「運動、栄養、休息」のバランスが必要です。過剰な運動やダイエットは、骨密度・筋肉量を減らすと言われています。また「肉は食べない方が良い」と思っている方が特に高齢者に多いのですが、肉は体にとって重要なタンパク源なので、きちんと取ってください。そして、歩くときの姿勢や、足をきちんと上げて歩いているかなど、普段の生活の中で自分が当たり前のように行っている動きに「気づく」ことも重要です。若い世代にもロコモのリスクはあります。自分の生活習慣を見つめ、食事や体操など、できることから予防をはじめましょう。
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