こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
楽しかった夏も、もうおしまい。日増しに秋めいていく今日この頃、実は秋は気持ちが落ち込みやすくなり「うつ病」になりやすい時期でもあります。
うつ病は代表的な心の病気の一つとはいえ、なかなか誤解されやすい面もあります。
例えば「毎日、気持ちがさえなくて仕事に身が入りません」と周囲の人にこぼしても、「何を言っているの。気合いが足りないんじゃない?」と一蹴されることだってあります。
実際のところ、うつ病は本人の気合いの問題ではなく、その根本原因は脳内環境が病的になってしまったことに起因します。具体的には脳内神経伝達物質の中でも、特にセロトニンの機能に不調が生じてしまうことにあります。
実は、秋には秋ならではの脳内環境を悪化させやすい要因があるのです。
「秋の夜長」とよくいいますが、秋は冬至まで日増しに日照時間が短くなっていく季節です。実はこの短くなっていく日照時間こそが、人によっては気落ちがさえなくなる大きな要因なのです。
晴れた日は気分がよくなりやすいです。実際太陽光には気分を高揚させる働きがあります。太陽光が目に入ると網膜の受容体が刺激され、脳内にその信号が伝えられると、セロトニンの産生につながるのです。
したがって、日増しに日照時間が短くなっていく秋は、脳内がセロトニン不足になってしまう可能性があり、注意が必要になるのです。
うつ病の初期症状は、日常的な不調とあまり大差がないものの、もしも以下のような不調が現れてきたら、うつ病を疑ってください。
1.昼間の眠気が強すぎる
2.甘いものを無性に食べたくなる
3.体に鉛が入ってしまったかのような強い疲労感がある
4.目先のことに全然集中できない
5.今まで楽しんでいたことをするのが億劫になっている
6.全然その気になれず、夜のおつとめが果たせない
もしも日常生活に深刻な支障が1週間以上も持続するようなら、日常的な不調を通り越し、脳内環境が病的になってしまった可能性があります。
もし、うつ病の可能性を自覚したら早めに精神科(神経科)での受診してください。うつ病の予後を良好にする最大のポイントは、できるだけ早期に治療を開始することです。ぜひ頭に置いておいてくださいね。
最後までご清覧いただきありがとうございます。