こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
突然ですが、皆さんは運動をする習慣はありますか?
「運動が嫌い」という人に理由を聞くと、子供時代「体育が苦手だった」ということが少なくないようです。今回はそんな運動嫌いの方も、「運動してみようかな…」と思っていただけるように、様々な視点から運動による効果についてご紹介します。
近年はメタボ予防など、健康、とりわけ減量のために運動しましょうということが強調されていますよね。運動によって消費カロリーを増やしたり、筋肉量をアップさせたりすることは、健康な体作りには欠かせません。
しかし、運動にはそれ以上に沢山の素晴らしい効果があるのです!
この運動の偉大な効果を知れば、これまで運動を避けていたあなたも運動したくてたまらなくなってしまうかもしれませんよ。今回は、運動によるダイエット以外の効果をご紹介しようと思います。
ご存知の方、実感されている方も多いと思いますが、運動には体重や体脂肪率の減少だけでなく血圧・血中脂質・血糖の正常化作用があることが証明されています。
○運動と血圧
血圧に関して、運動中は組織で消費された酸素や栄養分を補給しようとして心拍数や血圧が上昇するため、
もともと血圧の高い方は負荷をかけ過ぎないようにするなど注意が必要なのですが、運動後の血圧低下作用と、運動の習慣化によって安定して数値を低下させるという作用が期待できます。
○運動と血中脂質
血中脂質に関しては、特に中性脂肪を減らし、HDL-コレステロール(善玉コレステロール)を増やす作用が認められています。
残念ながら、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)の低下作用は、毎日運動したとしても2~3mg/dL程度しかなかったという研究結果があるように、運動だけではあまり期待できません。
LDL-コレステロールの改善を目指す方は、食事の改善と運動の継続の両方を行うことが必要です。
○運動と血糖
血糖に関しては、運動を行うと筋肉細胞による糖の取り込みが盛んになって血糖値が低下するという直接の作用と、
運動を行うことによってインスリンの感受性が向上して低下するという間接的な効果があります。
血糖値の低下作用を期待するならば、食後30分~1時間後に運動することができれば理想的です。
また、「別に健康診断にひっかからないし」「私痩せてるも~ん」「まだまだ若いから…」と思って運動の必要性を感じていないあなたにご紹介したいのが、運動による免疫力アップ!
○運動でガン予防!
近年運動はガンの予防にも効果があることが分かってきました。特にホルモンに関連するガンの危険性が低下するようです。
動物実験の結果ですが、運動させたネズミはそうでないネズミに比べて大腸ガン、直腸ガン、前立腺ガン、乳ガン、また子宮ガン等になるリスクが低下することが証明されました。
大腸ガンについては運動によって便秘が改善したことによってリスクが低下したという考察もなされていますが、どちらにしても運動によってガンが予防できたということには変わりありません。
運動によるガン予防のメカニズムはガンの種類によって異なることが分かっています。
有名なのは、運動することによってナチュラルキラー細胞が活性化し、免疫力がアップするというもの。
注意点としては運動の強度が強すぎたり、また運動時間が長すぎたりすると免疫力はかえって低下してしまうということです。
目安としてはきつくない程度の運動を一時間継続したら休憩を入れるくらいでちょうどよいと言われています。
さて、運動がダイエット以外にも様々な効果があることがおわかりいただけたと思います。
しかしこれだけではありません、実は運動には「若さ」や「気分」に与える影響があることがわかっています。詳しくは、またの機会にしたいと思います。
最後までご清覧いただきありがとうございます。