こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
ご存知の方も多いとは思いますが、認知症とは脳や身体の疾患によって脳の神経細胞が減ってしまい、記憶や判断力などに障害が起きる症状のことをいいます。認知症になると「中核症状」と呼ばれる次のような症状が現れます。
・記憶障害……もの忘れが激しくなる
・見当識障害……日時、場所、人がわからなくなる
・判断力の低下……状況に合わせた判断ができなくなる
この中核症状に伴い、人によっては次のような「周辺症状」が現れます。
・妄想……「通帳を盗まれた」などの物取られ妄想、「食事に毒を入れられる」などの被害妄想など
・幻覚……あるはずのないものが見えたり、聞こえたりする
・不安……今までできていたことが、できなくなることによる不安や焦燥を感じている
・依存……1人になると落ち着かなくなり、常に家族の後ろをついて回る
・徘徊……よくわからない目的で歩き回る
・攻撃的行動……ささいなことで怒って、暴言を吐き暴力をふるう
・睡眠障害……夜間の不眠、日中のうたた寝などをする
・介護拒否……入浴や着替えなどを嫌がる
・異食……食べられない物を口に入れてしまう
・抑うつ……気分が落ち込み、何もしたくなくなる
認知症は高齢者がなるものと思われがちですが、実際には40~50代から発症することもあるので、早いうちから正しい知識を持っておくことが重要です。
早期発見の目安となるサインは下記のようなものがあります。
1,もの忘れがひどい
・今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れている
・同じことを何度も言う・問う・する
・しまい忘れ、置き忘れが増え、いつも探し物をしている
2,場所・時聞がわからない
・約束の日時や場所を間違えるようになった
・慣れた道でも迷うことがある
3,人柄が変わる
・些細なことで怒りっぽくなった
・周りへの気づかいがなくなり、頑固になった
・自分の失敗を人のせいにする
・「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われる
4,意欲がなくなる
・服を着替えない、下着を変えないなど、身だしなみにかまわなくなった
・趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった
・ふさぎ込んで何をするのも億劫がり、嫌がる
意外かもしれませんが、認知症であることに本人が真っ先に気づく場合が多いものです。「あれ、おかしいな」と思う状態になった場合は、迷わず専門医の診断を受けに行くことを心がけましょう。
最後までご清覧いただきありがとうございます。