こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
「日本人の死因上位を占める脳血管や心血管障害を引き起こす動脈硬化はドロドロ血が原因」といったことを耳にしたことがあるかもしれません。しかし、医学的にドロドロ血といった表現はなされません。
あえてドロドロ血と表現される状態は、なんらかの障害によって血液が流れにくい状態になっていると考えられ、その原因は血液を構成する血球(赤血球、白血球、血小板)の異常によるものと考えられています。
その他にも様々な要因が存在しますが、日常生活で改善しやすい「ドロドロ血を招くかもしれない食習慣」を3つ紹介していきましょう。
1.水分不足
血液中の水分が減ると血球の成分が濃縮されるため、血液の流れも悪くなりがちです。たとえば、夏は想像以上に汗をかいていたり、冬はつい水分を控えたりと、自分では気づきにくいので意識して注意することが必要です。また、お酒の飲み過ぎ、風邪やインフルエンザなどで下痢や嘔吐を繰り返し、脱水症状になった際も同様です。
2.甘いものやご飯が大好き
血糖値が高いと赤血球の柔軟性が低下したり、血小板がかたまりやすくなると考えられています。また、糖尿病の方はHDLコレステロール値(善玉コレステロール)が低くなり、中性脂肪値が高くなる場合があります。高血糖は血管の炎症が進み、動脈硬化も進行させます。
食物繊維は血糖値の上昇をゆるやかにしてくれ、血管壁を傷つけにくくする働きがあると考えられているため、野菜や海藻、豆類、キノコ類が苦手で、ついつい敬遠しがちな人は要注意です。甘いお菓子やおせんべいなどの加工食品は糖質が多く含まれ、精製された小麦粉で作られるパンや白ごはんも糖質が多いため、積極的に玄米や雑穀を混ぜたりするとよいでしょう。
3.魚より肉が好き
脂味が多い肉は確かにおいしいものですが、偏って食べるとやはりカロリーのとりすぎから肥満になり、中性脂肪値やコレステロール値が高くなりがちです。魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は、赤血球を柔らかくし血流をよくする働きがあるといわれており、ドロドロ血が気になる年代になったら、EPAが多く含まれている青魚を積極的に食べるようにしましょう。
寒くなるこの時期、お鍋などで積極的に野菜と水分を摂るようにしましょう。
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