こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
11月の大気は冬の気配が濃厚です。朝晩の冷え込みはさらに厳しくなり、冬の準備の助走期間を迎えます。この時期には体内を温める食べ物をしっかり取り、呼吸気管の保護に努めることが大切です。乾いた空気は肺などの呼吸気管を直撃しやすく、免疫力が低下すると風邪をこじらせ肺炎に…という状況になりかねません。滋養豊かな食材で免疫力を強化しましょう。
11月は胃腸の働きを高め、体を温める根菜類がますますうまみを増してくる嬉しい季節です。ゼラチン質の多い魚介類や鶏の手羽先などの動物性たんぱくを上手に組み合わせて、免疫力を強化し秋の冷気に負けない体力をつけましょう。
11月に紹介する食材は7品目。寒い海で成長したホタテ貝がおいしくなる季節です。細胞の酸化を防ぐ、カリフラワーやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜や、地中で育ったやまのいもやごぼうも旬を迎えます。
旬の食材の効能を見てみましょう。
・ホタテ貝
高たんぱくで低脂肪、さらに脂肪を代謝するビタミンB2の働きでダイエットに向きます。タウリンはコレステロールを低下させ血圧を正常にする働きがあるので、高血圧や動脈硬化の予防に効きます。ビタミンEも過酸化脂質の生成を防ぐので、動脈硬化予防を強化します。鉄分が増血に働き、ビタミンB12が悪性貧血を予防します。
・カリフラワー
豊富なビタミンCが血管を丈夫にしストレスやウイルスに対する抵抗力を強化し、またコラーゲン形成に関わるので、風邪予防や美肌に効果があります。また、食物繊維が腸内にたまった老廃物を排出するので、大腸がんの予防に効果があります。
・ブロッコリー
豊富なビタミンCがシミやソバカスに有効で、カロテンが皮膚や粘膜を丈夫にするので美肌効果や風邪予防に優れています。スルフォラファンは活性酸素を解毒する酵素を活性化させる働きがあり、カロテンの抗酸化力と一緒にがん抑制に効果を発揮します。そして食物繊維が腸の働きを整え、鉄分が冷え性や貧血に、ビタミンKが骨粗鬆症に効果を発揮します。
・りんご
ブドウ糖は即効性のある疲労回復や健脳効果があり、リンゴ酸やクエン酸も疲労を回復し肩こりや腰痛を防止し、食欲を増進させる効果があります。ペクチンはセルロースと一緒に腸内細菌の乳酸菌を増やして腸の働きを整え、便秘を解消し大腸がんを予防します。また、糖質を吸収して血糖値を下げる働きもあり、カリウムが体内のナトリウム過多を防ぎ高血圧を予防します。
11月が旬の食材は風邪の予防や美肌効果が高いという特徴があります。ダイエット中の方などは積極的取り入れ、健康で美しくシェイプアップしていきましょう。
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