こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
中性脂肪とは、私たちの体を動かすエネルギー源の1つ。私たちが食事から摂取した脂質や炭水化物は、小腸から吸収されエネルギーとして生命維持に使われます。そのとき使い切れなかったものの一部が、中性脂肪として蓄えられます。この血液中の中性脂肪が高くなると、血管の老化である動脈硬化が進行します。動脈硬化は、全身の血管壁が固く変化してしまうことで、血液の流れを悪くさせ、つまらせる危険性が高まります。たとえば、心臓の血管がつまってしまうと「心筋梗塞」、脳の血管がつまってしまうと「脳梗塞」という病気になるのです。
そうなると手術が必要になったり、後遺症が残ってしまったり、最悪のケースは「死亡」ということにもなりかねません。だからこそ、中性脂肪の値には注意が必要なのです!
中性脂肪の基準値は、150mg/dl以下です。すぐ最新の健康診断結果を確認してみてください。
もし150ml/dlを超えている場合は、内科を受診して相談してください。ちなみに多くの場合は薬物治療をしなくとも、生活習慣を見直すだけで数値を下げることができます。
今回は、その見直す生活習慣を5つご紹介します。
1.体重を落とす
そもそもエネルギーの摂りすぎで中性脂肪の値が上がっているので、体重を減らす努力をしましょう。私たちの適正体重は、「身長(m)×身長(m)」×22で計算されます。ちなみに170cmの身長の人は約63kgです。
もし、自分の標準体重よりも実際の体重が重い人は、適正体重に戻すだけで中性脂肪の値は正常になるでしょう。
2.アルコールを減らす
アルコールは直接、中性脂肪になるわけではありません。しかし、肝臓がアルコール分解を優先するため、脂肪酸の分解が後回しにされてしまうのです。それにともない、脂肪酸がたまって中性脂肪が上昇してしまいます。
1日あたりの酒量は、男性で純アルコール20g(日本酒換算1合程度)。女性はその半量までが、厚生労働省の提唱する「節度ある適度な飲酒量」の目安とされているので参考にしてください。その他のお酒は下記を目安に。
・ビール:中びん1本(500ml) アルコール量20g
・日本酒:1合(180ml) アルコール量22g
・ウイスキー:ダブル1杯(60ml) アルコール量20g
3.炭水化物を減らす
白米は中性脂肪を上げやすいので、注意が必要です。できれば、雑穀米がいいでしょう。麺類やパンなどは量を少なめにしましょう。
また、果物も過剰摂取をしてしまうと中性脂肪を上昇させる原因になることもあります。
4.魚の油を摂取する
青魚に多く含まれる脂肪酸EPA(エイコサペンタエン酸)は、中性脂肪を下げてくれます。EPAは、くるみにも多く含まれています。
普段あまり魚を食べない人は、EPAのサプリメントが販売されているので使用してみるといいかもしれません。
5.運動をする
中性脂肪の上昇は、摂取エネルギーに比べて運動量が少ないのが原因です。年齢を重ねるにつれ、身体活動量が減っている人が多いので、積極的に体を動かすようにしましょう。体を動かすことは、いつでもできます。
例えば、エスカレーターやエレベーターをやめて階段を使ったり、バス停の1つ前で降りて歩く距離を増やしたり、日常生活の中でも工夫次第で運動量は増やせるはず。1日に8000歩から10000歩を目安に体を動かしましょう。
今日から1つでもいいので始めてみましょう!
最後までご清覧いただきありがとうございます。