こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
近年、がんに対するイメージは大きく変わってきています。一つは、治療の進歩によって完治を目指せるケースも増えてきており、決して「不治の病」ではなくなってきたこと。
もう一つは、我が国では国民の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんを原因として亡くなっている現実。すなわち、がんは身近な病気になったということです。
がんに限らず、どんな病気も「早期発見」「早期治療」が必要です。健康診断を定期的に受けて異常があれば、早めに医療機関へ受診するのは大切なことです。
それとともに、がんは「生活習慣病」の一つであり、生活習慣を改めることで予防へとつなげることも可能です。
今回は、これから働き盛り!人生の正念場を迎える40代男性にお伝えしたい、がん予防のための生活習慣をご紹介します。
まずは、「禁煙」!
がんと喫煙の関係は、様々な議論があります。たとえば、個人の嗜好、国の税収の問題などをはじめ、科学的根拠に異議を唱える向きもあります。たばこを長年吸っていた人で長生きした方もたくさんいますし、その逆もたくさんあります。しかし、予防の第一の生活習慣として、たばことの関わりを極力避けることを強くおすすめします。自らがたばこを吸わないこととともに、受動喫煙の機会をなるべく避けることも大切でしょう。
喫煙行動は嗜好ではなく、ニコチンという薬物への依存が深く関係しています。ニコチンパッチやガム、最近では禁煙補助薬を医師の処方で使えます。もし、今たばこを吸っているのであれば、最初の一歩として禁煙するご決断を!
メタボに注意!
メタボが体によくないイメージは、多くの方がお持ちだと思います。近年の研究では、肥満とがんとの関係も指摘されています。
一つは、大腸がんです。和食中心から洋食中心への急激な食変化の影響とも考えられますが、内臓脂肪の蓄積が発がんを抑制するホルモンの減少と関連しているのではないかとも報告されています。
そしてもう一つは、肝がんです。今までは、肝炎ウイルス感染や過度のアルコール摂取による肝硬変から肝がんに至るメカニズムが考えられてきました。近年の研究では、これらとは別に脂肪肝から肝がんへというケースがあることが明らかにされています。
適度な運動や、バランスのいい食生活といったメタボ対策は、結果的にがん予防にもつながるといえるでしょう。
ストレスはほどほどに!
適度のストレスは仕事の効率を高めてくれるものです。しかし、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。過度のストレスは、体内で活性酸素の発生を増やします。活性酸素も過度になると、遺伝子に損傷を与えることになり、がん発生の素地となります。
ストレスの原因をゼロにするのは、現代社会を生きていく上ではきわめて難しいかもしれません。しかし、毎日の睡眠時間の確保や、気持ちをリフレッシュする運動習慣など、ストレスをため込まない工夫は、がん予防の観点からも効果的といえます。
40代はまさにこれからという年代ともいえます。大切な体をメインテナンスしながら、健康で生き生きとした毎日を送りたいものですね!
最後までご清覧いただきありがとうございます。