こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
「寒い季節、外出の際はしっかり着込んで防寒対策」「節電のためになるべく暖房に頼らず、部屋の中でも衣類で冷えをしのいでいる」これらはとっても自然な行為ですよね。
しかし、寒さをしのぐことができても、なんだか体がおかしいような・・・・・と不調を感じ始めたというケースが少なくありません。それは、防寒対策である重ね着がきっかけとなって起きた肩こりによる症状かもしれません。
肩こりというと、「首元や肩周りは特に冷やさないよう温め、血行をよくしておくことが大切」といわれており、衣類を着込んで肩周りが冷えないよう重ね着で調整して実践している人もいるかと思います。しかし、別の理由から肩こりを誘発するきっかけをつくってしまうことがあるのです。
衣類によって肩こりになってしまう原因として次のようなことが考えられます。
・もともと肩こりがある人は重さに敏感
すでに肩こりがある人から「衣類の重さだけでも肩がこる」という話をよく聞きます。日常的に肩こりが気になっている人は、肩こり部分に少しの重さや刺激が加わることに敏感であり、すぐ不快感をおぼえることが多いようです。上着の重さはもちろん、1枚多く重ね着をしただけでも肩にずっしり重みを感じたり、肩こりを強く感じたりします。
・重ね着をしすぎて動きが制限される
衣類は素材によって厚みや収縮度合がさまざま。その組み合わせを間違えてしまうと、とても動きにくい状態になります。特に腕を動かせる範囲が狭くなったり、体を大きく動かせなくなったり。よほどの理由がない限りは、不快感なく動かせる範囲内で過ごすことになります。
体を動かせる範囲が狭いと、それだけ筋肉を使わなくなり、血流が滞りがちになります。筋肉の血行不良から肩こりが悪化することにつながるのです。
・汗をかいても脱げない
どのような衣類を重ね着するかによりますが、すぐに脱げない着こなしが原因となることもあります。外を小走りで移動し、職場に到着。室内に入ると暑くなり、じんわり汗をかくことがあります。
上着はすぐに脱げたとしても、他人が大勢いる環境では重ね着をした服を脱ぐなどの調整が難しかったり、汗をふきとれなかったりと、かえって体を冷やす原因になってしまうケースがあります。
以上のようなことが重ね着によって起こる肩こりの原因ですが、どのような点に注意したらよいのでしょうか?
下記を参考にしてみてください。
1.コート類などの上着は、なるべく軽量かつ温かいものを選びます。素材によってはコートだけでもズシっと重いものがあり、すぐに肩がこったと感じてしまうかもしれません。
2.マフラーやスカーフなどを首に巻くだけでも温かさがUPします。たくさん着込みたくない場合に必須のアイテムです。
3.体になじまないほどのピタっとした下着や服は避けます。ぴったりしすぎて気にならない程度のものを選びましょう。
4.室内で暑くなった場合も考えて、すぐに脱いで調整できる組み合わせにします。汗を拭けるようにハンカチも準備。
5.着た後に腕が動かしやすいか、前かがみできつく感じないかをチェックしましょう。
その他にも寒いからといって、こたつの中でくるまっていないでカラダを動かして代謝を上げることも重要ですよ!
最後までご清覧いただきありがとうございます。