こんにちは。mitteのトレーナーのイワサキ ケンジです。
一昔前の「がん」といえば特殊な病気で、すぐに命に関わる病気として考えられてきました。しかし、状況はずいぶん変わりました。がんは国民の2人に1人がかかる時代。そして、適切な時期に適切な治療が行われれば、十分な治癒が得られるようになりました。
毎日の生活の中で、がんの初期症状につながる、ちょっとした体調の変化「3つ」をご紹介していきましょう。
1,短期間で急速に痩せたら要注意
メタボ、メタボとよくいわれ、体重の増加が気になることはあっても、体重の減少はそれほど注意されなくなっているのかもしれません。節制したり定期的な運動をしたりと、意識して体重が減少することは問題ありませんが、注意したいのは何もしないのに少しずつ体重が減っていくこと・・・・・。
がん細胞は代謝が活発なためエネルギーが消費されやすく、今までと同じ生活では体重が減っていきます。消化器系のがんであれば、食欲の減退なども影響します。特に、2ヶ月で10%程度体重が減少するようであれば要注意といえます。
2,体の「穴」から出る血には要注意
血液は血管の中にあり全身をめぐっていますが、通常はこの血管の外に漏れることはありません。逆に血が出るとすれば、どこかで血管がやぶれているはず。がん細胞は増殖するためにたくさんの栄養分と酸素を必要とし、そのために新しい血管をたくさん作ります。がん細胞が新しくつくりだした血管は普通の血管に比べると構造がもろく、ちょっとしたことで破れるため出血しやすくなります。
気をつけておきたいのは、体の「穴」から血が出てくる場合です。吐血や下血、不正出血などの他、血痰や血尿、血便や血性帯下(おりもの)など、体から排泄されるものに血が混じる場合ですね。血の赤は、健康に対する赤信号の赤ととらえるのがよいでしょう。
3,一般的な症状が長続きしたら要注意
ちょっとした倦怠感やふらつきなどの体調不良や、咳や下痢、便秘などの症状などは頻繁に経験するでしょう。もちろん、ほとんどは寝不足やかぜ、食あたりや体の冷えなど心配ないものがほとんどです。しかし、通常は1~2週間もあれば症状そのものを忘れてしまうぐらい体調は改善するものであり、長引くことはありません。
倦怠感やふらつきは、少しずつ出血が続き貧血に陥っているためかもしれません。咳は、肺がんや他の臓器からの肺転移、それらにともなって肺に水がたまっているための症状かもしれません。また、下痢や便秘を繰り返すのは、大腸がんの初期症状によくあります。長引く微熱の原因を調べていくと、がんが見つかったというケースも珍しくありません。
一般的な症状であっても、1ヶ月以上続く場合には要注意です。
どんな病気も早期発見、早期治療がやはり基本です。早期発見のために体調で気になることがあれば、放置せず医師や薬剤師に相談してください。40代に入れば定期的な健康診断もかかせません。
もちろん一番効果的なのはタバコの煙を遠ざける、過度の飲酒を控える、定期的な運動習慣をつけるといった予防策を講じることです。自分の体が出すサインを見逃さないようにしてくださいね。
最後までご清覧いただきありがとうございます。